平面作品では動物(いきもの)をモチーフに描いています。
あらかじめ下絵を作りこむこともあれば絵具の重なりによる偶然の形から動物を想起することもあります。
いずれにせよ制作の間に作品はめまぐるしく変容していきます。
最終的に思わぬ動物、あるいは思いもよらない画面空間に動物が放り込まれます(かわいそうに)。
活き活きとした動物を描く事は目的ではなく、動物を表現の「器」として自己の無意識や深層からイメージを救いあげるような感覚で描いています。用いている日本画の岩絵具は凹凸感・物質感が強く、虚構の世界に手触りをもたらすように使用しています。